闘うディーラー

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こんな人達はもういませんが・・・


今回の話は、この間の買い付け中に起こった出来事です。

ある日、夕方からロンドンから電車で1時間以上かかる
小さな街に住んでいるレコード・ディーラーの家に行きました。
レコードを見終わり、支払いを終え、与太話をし、
駅まで車で送ってもらったのですが、既に夜11時を過ぎていました。
その駅は各駅停車の電車しか停まらず、そこから大きめの駅へ行って
最終急行でロンドンまで向かわなければなりません。
しかし、次の電車は11時40分過ぎ、雨が降る中「30分も待つのか・・・」と少々げんなりしながら
無人駅の改札を抜け、陸橋を登り反対側のプラットホームへと向かおうとしました。

そしたら、その陸橋の上で10代のガキ3人が騒いでいます。
「絡まれたら面倒いなあ」とちょっと警戒しつつ、
めちゃ重いレコードバッグを肩から下げながらそいつらの横を通り過ぎようとしました。

すると、その中の一人がいきなり僕にジャンピング・ボディー・アタック!
そしてヘラヘラ笑っています。こっちはめちゃくちゃ疲れとんのじゃ、この野郎。
その瞬間のあまりのムカつき故に、メンチを切りつつそいつに文句を
言いに向かおうとしたら、他の2人に慌てて止められました。

「すまん、こいつは今クレイジーだから許してな」と言われ、そいつの顔をみると確かにイッてる顔でした。
でもまだ油断を解かず通り過ぎようとしたら、今度は別の奴が、
「お前、オレの DVD 持ってるか?持ってるはずだ」と意味不明な事を言ってきます。
「お前、何を言ってるんだ?」と訊いても要領を得ません。そしたらそいつが腰を前後に振り始めました。
「ああ、エロDVDのことか・・・」と苦笑いし、「あっしには関わりの無い事でござんす」と
陸橋を渡りホームの反対側へ行ったのですが、ずっとそいつらは
「○ン(中国人への蔑称)、オレの DVD は!?」とずっと叫んでいます。
コチラとしてはもう完全無視、しかし・・・

土砂降りの雨、田舎の夜中の無人駅、重い荷物、レコードを見まくって疲れきった体。
この状況、そして3対1の喧嘩は確実に負けます。勝てる要素がありません、ケンシロウではないんです、僕。
少し殴られたくらいで終わればまだマシなのですが、そのついでに金やレコードを取られるのだけはゴメンです。
「奴らが来たらどうしよう・・・」と内心ビビりつつ電車を待っていると、その中の一人、
さっき僕にジャンピング・ボディー・アタックをかました奴が陸橋を走ってこちらに降りてきました。
改札は1つしかなく、それは僕のいるホームの反対側なので逃げ道などありません。
仕方なく「やるしかないのか・・・」と覚悟を決め、重さゆえに足下に置いていたレコードバッグを拾い上げました。
レコードは割れるかもしれませんが、これを武器にするしか道は無さそうでした。

すると、僕の横に立ったそいつは「お前カンフーとかやってるのか」といきなり訊いてきました。
思いっきり嘘ですが、「ああ、空手だけどブラック・ベルト持ってるぜ」というと、
うんうんと頷き、「そうか、オレも黒帯持ってるんだが、お前は今もやってるのか?」と訊いてきます。
内心「こいつひょっとしてマジモンか!やっべー・・・・」など思いながら話を併せていると、
「親父が今ジェイル(刑務所)に入ってて、俺もそうなりそうで怖いんだ・・・」と身の上話を長々と・・・
適当に聞き流していると電車が来たので「オレは行かなきゃ、じゃあな」というと
「また来たら電話してな!」・・・あのー、お前の番号なんて一言も聞いてはいないんだけど・・・


どこの国も、面倒な人はいるものですな。
そんなこんなで、強奪されずに済んだレコードを今日もアップしていきます。


では、今回はこの辺りで。
ディスコ好きな方は、
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ロンドン・コーリング

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こんにちは、お久しぶりです。
ロンドンへレコード買い付けに行って来ました!

心配していた入国時のイミグレーションも厳しくなく、楽に入国できたのですが、出国の時が時間メチャかかりました。余裕を持って3時間前に空港に行ったのですが、搭乗手続きやら手荷物検査やらで時間を取られ、搭乗ゲートに着いたのは出発の30分前・・・お客はみんなイライラしてました。まあ、仕方ないですけど、どんどん飛行機での移動が面倒になっていきます。

 訪れるのは1年半ぶりなのですが、物価がまた上がってました。
地下鉄一駅乗るだけで3ポンド(約660円)、バス一駅乗るだけで2ポンド(約440円)という恐ろしい有様。インフレも進んでるのかな?まあ、全ては両替レートの問題かもしれませんが、昔何年か住んでいた身としてはここ10年での上昇具合は物凄いものがあります。例えば15年ほど前は地下鉄一駅は1ポンド(約300円)でしたからね・・・まあ週単位のロンドンの地下鉄、鉄道、バス乗り放題のチケットを買えば大分安くはなるのですが、それにしても何でも高く感じます。現地の友人も、「よくこんな国にツーリストが来てくれるもんだな」とシニカルに笑ってました。なんでも世界の「物価指標の高い都市」ランキングで1位になったみたいですね、困ったものです。

 上の写真はソーホーのBerwick Street、一部では「Record Street」などと言われております。Reckless Records、Records & Tapes Exchange、Vinyl Junkies 、Black Market 等近辺に新譜屋&中古屋が何件もある通りです。昔はもっと沢山あったのですが、だんだん減ってきました、残念なことです。ただ、ここは競争が激しく、中古に関してはいいレコードはあまり店頭に残っていませんが、昔からのツレに会いに行ってきました。嗚呼、オールド・スクール・・・知ってる顔がだんだん減っていきますなぁ。

 そんなこんなで買い付けも無事終了、ディスコはなかなか面白いものが買い付け出来たと思います。今週からアップしていきます、何卒宜しくです。
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転がる石とイミグレーション

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The Rolling Stones / Dance (US promo 12")


最近イギリスで大掛かりなテロの摘発がありました。
政治的な背景はともかく、これでまた飛行機に搭乗する際のチェックが厳しくなるかと思うと、正直げんなり・・・
まあ僕のパスポートには出入国のスタンプが多く、イミグレーションでチェックされるのは仕方ないのですが、
テロに悩まされた過去のある国の入国審査は厳しさを増すばかりなのでしょう。
最近ではアメリカの入国時には両手の指紋と、
両方の瞳の虹彩(これも人間一人一人違いますからね)をスキャンされます。

とりわけイギリス・ロンドンの空港にあるイミグレーションは昔から悪名高く、
たいした理由も無く追い返された知人も数人ですが存在します。
まあ、たいていは審査官の機嫌によりますけど・・・運しだいとも言えますかね。



大分以前のことになりますが、買い付けでロンドンの空港に降りた際に、
入国管理局で中年のおばさん職員にかなりネッチョリ&コッテリと質問されました。
「レコードの買い付けで来た」と正直に言っているのに
「信用出来ない!そんなに年に何度も来れるはずが無い!」
と勤務していたレコード屋の財務状態まで訊いてきます。
そんなもん一介の従業員の当方が知るわけ無いのに・・・

このままでは、別室に連れていかれそうです。そこでは身体検査や質問責めが待っているのです。

そこへ中年のおじさん職員登場、「なんのレコードを買いに来たんだ?ビートルズか?」と訊いてきました。
本当はディスコをはじめとするブラック系なんですが、チッチッチッと指を横に振り、
「うんにゃ、ザ・ローリング・ストーンズだ」と冗談で答えたら、
「よっしゃ!」みたいに大きく頷き、僕のパスポートへ入国許可スタンプをポン!
口を開けてあっけにとられるおばさん職員を横目に「はよ行け」みたいにウインクされました。
当方も感謝の意を伝えようとウインクしようとしたら、慣れていないので両目を瞑ってしまいました。

もしかしてファンだったのでしょうか?とりあえず何でも言ってみるものですね・・・
『口は災いの元』とは昔から言われますが、時にはこんな助けもある、という事かもしれません。



では、今回はこの辺りで。
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Author:cisum
大阪の中古レコードWEB SHOPのオーナーが、買付であった面白いことやクラブイベント・レポート、レコードにまつわる雑談等を載せています。

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